コンサートチラシのデザインで注意すべき7項目

コンサートにおけるチラシ・フライヤー制作の意図は「告知」「集客」にあります。
しかし単純に「カッコいいチラシ」「綺麗なチラシ」を作れば「告知」と「集客」ができるわけではありません。
コンサートをより多くの人に「告知」し、「集客」をするためにはチラシの構成(骨組み)がしっかりとしていなければなりません。
告知や集客をしっかりとしたコンサートチラシを制作するためにどういった事に注意するべきか7つの項目にまとめてみました。

1.企画を明確に

コンサートに向けた自分自身の気持ちを整理する

どんなコンサートや演奏会もまずは企画を考える事からスタートします。この企画のコンセプトはどのようなものなのか、自分自身が演奏会でどのような曲を聴かせたいのか、なぜ聴かせたいのか、この演奏会で伝えたいメッセージは何か、そして最も足を運んでもらいたいという人はどのような人なのか、という事を整理する事で自分自身がどんな気持ちでコンサートに望んでいるかが分かると同時に自ずとしっかりとした明確な企画となります。

コンサート会場

これら企画趣旨を明確にすることはチラシのデザインにも大きく影響してきます。
どのような想いが込められたコンサートかによってデザインのビジュアル的なアプローチの方向性を決める事ができますし、何を強調して見せるべきかも変わってきます。実用的な部分でいえば、親子を対象とした企画に難解で分かりづらい言葉を使っていたり、年配に向けた企画なのに文字が小さく読みづらければチラシを手にした人に訴求効果が弱く、「告知」と「集客」に結びつくチラシにはなりません。
まずは企画趣旨を明確にすることで強調するべきことが見え、ターゲットに向けた適切なデザインを行う指針できます。

2.ターゲットを絞り込む

コンサートを観てもらいたい人を思い描く

演奏家の皆様は当然「老若男女どんな人にも観てもらいたい」と考えるでしょう。そう出来ることが最も望ましい事ですが現実には年齢も性別も職業も異なるあらゆる人にコンサートへ足を運んでもらうのはなかなか難しい事です。それよりも、「あの人に絶対に観てもらいたい!」という人をイメージしてみて下さい。ご自身の両親でも構いません、友人の誰かでも学生時代の恩師でも構いません。そして、その人がどうすれば楽しんでくれるか、感動してくれるか、ということをイメージしてコンサートのタイトルやリード文、全体の構成、チラシのイメージを考えてみて下さい。そのようにターゲットを絞り込む事でその方と同じ立場・年齢層のお客様には特に高い訴求効果を生み、結果的にはそれ以外のターゲット層にもその想いは伝わるはずです。

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企画とターゲットが決まったらば、次はチラシに掲載する情報をまとめなければなりません。チラシに載せる大切な文字要素は一般的に

タイトル
キャッチコピー
リードコピー
お問合せ先
その他(曲目やコンサート構成など)

などになり、これらはチラシから演奏会に足を運んでもらうために必須になる文字要素です。では、それらのどこに注意すべきか考えてみましょう。

3.コンサートのイメージを膨らませるタイトルをつける

タイトルはチラシの命

コンサートのタイトルで多いのは、「(お名前)リサイタル」、「(お名前)コンサート」です。こういったタイトル自体は全く問題ありません。ただ、そこへいくつかの要素を加えるだけでコンサートのイメージをより膨らませ、足を運んでみたいと思っていただくようなアプローチをする事ができます。

補足的要素を加える


「●●●●コンクール1位、(お名前)リサイタル」
「●●●●所属ピアニスト、(お名前)リサイタル」
「今もっとも注目のピアニスト、(お名前)コンサート」

のように肩書きや経歴などの補足的要素を入れることで、全く前情報もなくチラシを手に取った人にもコンサートのイメージが膨らみやすくなります。

異名をつけてみる!

前述した「今もっとも注目のピアニスト〜」のような表現について、当たり前ですが事実と違うことを書いてはいけませんが、チラシを手にした人がイメージを膨らませるある程度の表現は必要です。極端に例えるとプロレスラーでいうところの異名、

「テキサスの荒れ馬 テリー・ファンク」
「黒い呪術士 アブドーラ・ザ・ブッチャー」
「風雲昇り竜 天竜源一郎」 

のような異名はイメージを膨らませてくれます。ちょっとジャンルが違いすぎて分かりづらいかもしれませんが(笑)それをクラシック音楽に置き換えて

華麗なるピアニスト


「可憐なるピアニスト」
「心ゆさぶるトランぺッター」
「珠玉のヴォイス」

など自身のイメージを客観的に表現することで、初めての方にもどんな音楽なのかという想像を補足することができるかと思います。
自分自身でそういった表現をするのは難しい場合、ご希望があればコンサートチラシ・ラボでは音楽や経歴などを拝見した上でそういったコピーをご提案致します。

4.心を掴むキャッチコピー

短い言葉でコンサートを想起させる

タイトルで興味を持ってもらった人が次に見るのがキャッチコピーです。
「演奏会へ行ってみたい、生の演奏を聴いてみたい」と思ってもらうためには、キャッチコピーでグッと心を掴む必要があります。自分が伝えたい情報をそのまま載せただけではチラシを手に取った人はなかなか興味を持ってはいただけません。
どんなコンセプトの演奏会なのか、コンサートにくればどんな感動ができるのか、どのような演奏を聴くことができるのか、といったことを記載する必要があります。

「ワンコインで聴けるカジュアルなクラシック音楽」
「ショパンの生涯を音楽とトークでたどっていく」
「心癒される、至福のアコースティックコンサート」

など、イメージを膨らませる表現でなおかつどういった内容の企画なのかが分かるので、キャッチコピーは「コンサートに足を運んでみたい」と感じてもらうための重要な役割を持ち、さらに次に記載するリードコピーを読んでもらえるかを左右するきっかけにもなります。

5.興味を持たせるリードコピー

リードコピーはコンサートの内容をより具体的に記載します。チラシを読み進め、より「コンサートを観てみたい」という気持ちを高める重要なポイントです。
Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(なぜ)How(どのように)するのかという5W1Hにのっとって考え、それがあくまでも読んでいるお客さんに向けた文章であることが重要です。
演奏会を主催する主催者目線で目的を羅列してしまいがちですが、重要なのはお客様の立場に立って何を強調すれば興味を持っていただけるかを考える事です。

Fail

認知されていない専門用語はNG

主催する側、演奏する側の人からしたら日々当たり前のように使っている用語も一般の人からしたら「?」と感じる言葉も多くあります。特にクラシック音楽の世界は専門用語も多いので、常に一般の人目線で文章を考えて浸透していないような言葉や専門用語はなるべく違う言葉に置き換えた方が親切といえます。
意味が分からない時点で読むことをやめてしまうか、その分からない言葉を調べるというワンクッションを挟んでしまうのは良いことではありません。
そして対象とする世代が興味を持つ言葉を入れることも重要でしょう。
対象が小さな子供とその母親であれば普段子育てや家事などで忙しくしている合間に安らぎを与えるようなコンサートであるとか、クラシック初心者の人に向けたコンサートであれば普段格式が高そうに感じるクラシック音楽の敷居を低く感じ足を運びやすくするような言葉をチョイスする必要があります。

6.紙面に埋もれず、分かりやすいお問合せ先

せっかく興味を持ってもお問合せが分かりづらければ台無しに

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お問い合わせ先は分かりやすい場所に配置する必要があります。せっかく興味をもってもらえたのに紙面の情報に埋もれてしまい探しきれず、問い合わせをやめてしまうということにもなりかねません。適度な文字の大きさを保つ事はもちろんですが、例えば電話番号の前に電話のマークをいれたり、色で強調したりと、ある程度「ここに問い合わせ先が書かれている」と認識させることも重要です。
電話番号の記載はもちろんですがメールアドレスやHPアドレスなども今では必須の記載です。多くなってしまった情報は整理して強調すべき箇所とそうでない箇所に優先順位を付けて見やすく表記する事が大切です。

7.全ての情報をまとめ、集客に結びつけるためのデザイン

デザインによって視覚的にアプローチする

上記の多くの情報をうまくまとめても、紙面にそのまま並べただけでは見づらく分かりにくいチラシになってしまいます。これら数多くの情報を整理しバランスよく配置し、ビジュアルイメージを加える事によってチラシを手にした人に興味を持っていただく事が出来ます。しかし多くの情報をバランスよくデザインする事は容易ではありません。文字に関してだけでも、

・書体(明朝体、ゴシック体、欧文書体)の選択
・文字の大きさ
・字間
・行間

など、様々な要素を把握した上でバランスを整える必要があります。コンサートチラシ・ラボでは数々の演奏会チラシ、プログラム、チケット、ポスターなどコンサートにまつわる様々な制作物をデザインしてきた経験値がございますので、これらの情報を取りまとめビジュアル的なアプローチによって集客に結びつくようなデザインをご提案いたします。