コンサートチラシに「高級感」を持たせるテクニック

「高級感」あるコンサートチラシを作るには?

コンサートチラシを作る上で特に重要視したいデザイン要素としては「高級感」ではないでしょうか?特に個人でコンサートを開催されるお客様の場合、あまりチープで安っぽい印象のチラシデザインは避けたい所でしょう。演奏会という、ある種「非日常」的な空間にお客様を招くわけですので日常とは違う世界感=高級感を少しでも打ち出したいところです。

コンサートチラシ・ラボでは「高級感」を意識したコンサートチラシを数多く作成してきましたので、その作品とともに高級感を出す為のポイントをご紹介出来ればと思います。

TSUKEMEN LIVE 2015_チラシ_表

重厚な高級感

こちらのコンサートチラシは、全体的に重厚な高級感を与えるデザインになります。 ブラックとゴールドの色をベースに、書体についても奇をてらったディスプレイ書体などではなくベーシックな形の中に格式を感じるような書体をセレクトしてあります。レイアウトにおいてもシンメトリーなバランスで安定感を出し、落ち着いた空気感の中にスペシャルなアクセントをきかせたコンサートチラシです。

森麻季 ソプラノ・リサイタル

重厚&女性的な高級感

こちらのコンサートチラシは、上記と同様に重厚感を与える色使いですが、その中に女性的な柔らかさや煌めきを感じさせるデザインとなります。上記と同様にゴールドを使用しているのですが、より明るいゴールドで更にグラデーションも加える事で、上記のような安定感の変わりに躍動感を感じるようにしてあります。そして紙面で最も目を惹くように目の冴えるようなビビットなピンクを加える事によって全体的な世界観を引き締めています。

気軽にクラシック21 錦織健リサイタル_チラシ表

明るい高級感

こちらのコンサートチラシは、明るい色使いによって高級感を出しております。ちょうどブルーとグリーンの中間くらいの柔らかなパステルカラーを全面にひき、一番目をひくタイトルについても白ヌキにすることであまり主張しすぎない、一歩引いた大人の雰囲気を出しています。こういった色使いの場合、印象として軽くなりすぎる事もあるのですが、こちらの場合はジャケットのブラックによって紙面が引き締められているため総合的にみて「高級感」の方向性に印象が向いているかと思います。仮にブラックではなくもっとライトな服装だった場合、かなり印象が変わってしまうでしょう。

NAOTO&清塚信也 アコースティックデュオ in Saitama[2015]_チラシ表

シンプルな高級感

こちらのコンサートチラシは、余計な物を削ってシンプルに仕上げる事によって高級感を出しております。背景もお二方のジャケットに合わせたアイボリー、テキストも髪やボタンの色に合わせたブラック、そしてインナーの赤茶と、あくまでもアーティストフォトの中で使用されている限られた色の中で全体的な世界観を作り上げています。テキストも定番書体ですが、レイアウトは視線の動きにあわせ縦組と横組を混合させ、整然とした中にも自然に動きを加える事でただの「シンプル」ではなく「高級感を感じるシンプル」になるための工夫が施されています。

works_senju03_omote

ポップな高級感

こちらのコンサートチラシは、様々な色を使いポップな印象をあたえつつ「高級感」を感じるようにデザインしました。紙面左上は柔らかなカラーをふんだんに使い「重厚感」などではなく柔らかで色とりどりな「楽しげ」な印象を与えるようなグラフィックです。これが紙面全体になってしまうとうるさい印象となり下手をすれば安っぽくもなってしまうのですが、紙面右下の情報部分は思い切ってホワイトにする事により、グラフィック部分と情報部分を完全にセパレートし、さらには白い紙面が全体を引き締めるという効果を生んでいます。

高級感を出すことによるリスク

いかがでしょうか?一言に「高級感」といっても様々な魅せ方で高級感を演出する事ができるといえます。


ただし、高級感を持たせる事というのはある程度ターゲットを絞り込むことにも繋がり、来場する方の「敷居をあげる」ということでもあります。つまり


「ちょっと敷居が高そうだから足を運びづらい」

「自分の世代向けのコンサートではない」

「チケットが高そう」

などというマイナスの印象を与えるリスクがあるということです。クラシックというジャンルへのイメージも相成ってより抵抗感を感じる人もひょっとしたらいるかもしれません。

ターゲットを明白にすることが大事

しかし上記のリスクを考えるよりもターゲットを絞り込む事で生まれるメリットのほうが大きいと弊社は考えます。
何の考えもなしにただ「高級感」を与えるだけのチラシであれば何の意味もありませんが、どういったお客様に来てもらいたいのかというターゲットやコンサートのコンセプトをハッキリさせる事によって打ち出したイメージであればよりチラシを手に取った方々の胸に刺さるはずです。まずは、しっかりとしたコンセプトとターゲットを固めた上で高級感あるチラシのデザインする事がなにより大切なのではないでしょうか。