演奏会の集客率を少しでも上げるためチラシに載せるべき5つの情報

演奏会チラシ

こんにちは、クラシック音楽のデザインと印刷のコンサートチラシ・ラボです。「コンサートチラシのデザインで注意すべき7項目」の記事でも書きましたが演奏会におけるチラシ制作の意図は「告知」「集客」にあります。その「集客」というゴールへの可能性を少しでも高めるためにチラシに載せるべき5つの情報について今回はまとめてみました。至極あたりまえのように感じる項目かと思いますが、意外にも実践していない方も多く、少しの手間と時間でできることですのでわずかでも集客率を増やすことの参考になれば幸いです。

「集客率を上げる」とは

限られた条件の中で内容を精査する

集客率をあげるといっても、チラシの枚数を増やしたり雑誌などに広告を出したりというお金や工賃をかけて確率を上げるようなことではなく、あくまでもチラシの内容をブラッシュアップする事で演奏会に足を運んでもらう確率を上げるための方法となります。なぜなら、チラシを制作する人のほとんどが「限られた予算」「限られた時間」「限られた紙面」の中でチラシを作るはずですし、その限られた条件の中で掲載する内容を精査することは、コンサートへ足を運んでくれるお客さんの心理を理解する意味でも非常に大切だからです。

【1】アクセス方法・地図を載せる

会場への交通手段をイメージしてもらうだけで集客率が変わる

今の時代、行きたい場所があればスマートフォンで調べればものの数秒で最寄駅から目的地までの最短ルートが出てきます。ですので演奏会チラシにおいても会場名と住所だけ記載しておけば、あとはお客さんが自分でで会場までの最短ルートを検索して来場してくれると思いがちですが、実はそこに大きな誤りがあります。行きたいコンサートがあったとしても、何度も電車やバスを乗り継いだり、距離が遠いような会場だとチケットの購入をためらってしまうのが人の性(さが)です。ましてや、1度訪れたことのある会場なら自宅からの距離感や時間も目安がつきますが、1度も訪れた事のない会場であればほとんどの場合「遠いかもしれない」「乗り換えが面倒かもしれない」といったネガティブなバイアスがかかってくるでしょう。

しかし会場へのアクセス方法や地図がチラシに記載されているだけで、自宅から会場までの距離感や交通手段が大まかにイメージできるものです。たとえ距離があっても「2〜3回の乗り継ぎでいけそう」「少し遠いけど1時間はかからなかったはず」「乗り継ぎはあるけど会場は駅からは近いようだ」という具体的に会場へと足を運ぶイメージを描いてもらうことができるため、チケットを購入してみようというアクションにグッと近づきます。
チケットを購入してもらうためには、アクセス方法・地図を掲載することで会場へ足を運ぶ自分自身のイメージを描いてもらうということはとても有効な手段といえます。

【2】プロフィールを載せる

演奏者の情報が分かるだけでハードルが下がる

演奏会を見にきてくれるお客さんは大きく分けて3種類くらいではないでしょうか。[1]演奏者を知っていて来てくれるお客さん。[2]演奏者に招待されて来てくれるお客さん。[3]演奏者を知らないけど来てくれるお客さん。[1]と[2]についてはチラシにプロフィールがなくても問題ないでしょう(もちろん記載されていた方が良いですが)。しかし[3]のお客さんについてはプロフィールなどが記載されていなければ、チケットを購入してくれる可能性はグッと下がるでしょう。コンサートは音楽を聴きに行くものですが、会場に足を運ぶ人にとってはその音楽が誰によって演奏されているのかは、演奏の良し悪しよりももっと重要な要素かもしれません。
チラシを手にした人のなかにはクラシックコンサートに初めて行こうと思った人もいるかもしれません。なかには何十年ぶりにいってみようと考えていた人、あるいはたまたま行こうという気持ちになった人もいるかもしれません。そういった人たちがチケットを購入しようという次のアクションをとってもらうためにはプロフィール情報を掲載しておくことがとても重要なポイントとなります。「過去にこんなコンサートもやっているんだ」「あの人と共演しているんだ」「あの学校出身なんだ」などお客さん自身の知っている情報や興味ある情報と重なることで、会場に足を運びやすくなります。

プロフィールは文字量を変えて3種類くらい用意しておいた方が良い

プロフィールを記載するにしても、片面だけのチラシだったりB5サイズで紙面が小さいチラシなどは記載できる文字量に限りがあります。非常に文字量が多いプロフィールを片面に収めようとすると自ずと文字は小さくなりゴチャゴチャしてしまうため、かえって逆効果となってしまいます。そういったことを見越して文字量を変えて3種類くらい用意して、媒体においてそれらを使い分けるようにした方が良いでしょう。

【3】ホームページアドレス、QRコード、を載せる

チラシからスマホへの導線を確保しておく

前述しましたが今はあらゆることをスマートフォンで済ませることができる時代です。特に10〜30代はスマホであらゆる情報の収集・管理をしています。自身でホームページを運営し、アクセス解析している方はわかると思いますが昨今ではホームページへのアクセスについてはパソコンからとスマホからとではほとんど同じくらいのボリュームになって来ているのではないでしょうか。

そういったスマホネイティブな世代にとっては紙媒体である「チラシ」を保管し持って歩くというのは煩わしいと感じる事かもしれません。せっかくチラシを手に取り、会場へいってみようという気持ちになっても時間が経ってしまえばチラシを紛失してしまったり、気持ちが萎えてしまったりということも考えられます。
そういったリスクへのフォローとしてホームページアドレスを記載しておくことはとても重要だと考えます。そして、アドレスを記載すると同時に「QRコード」も隣に載せておくことはユーザーにとって親切でしょう。QRコードとは正方形のなかに白黒の四角が配置されたもので、いちいち長いホームページアドレスを手で入力しなくてもスマートフォンで一瞬にして読みとりアクセスすることができます。

これらを掲載することで、チケット購入までの実時間を大きく短縮してもらうことができます。演奏会に行ってみよう、と思い立った瞬間にQRコードからアクセスしてチケット購入手続きをしてもらうこともできるでしょうし、ブックマーク登録してもらうことでチラシを紛失してももう一度思い出してもらうこともできるかもしれません。
そして何より、ホームページまでみてみようと思うお客さんは確実に演奏者に興味を持っているはずなので、そういったお客さんの取りこぼさない受け皿としてホームページアドレス、QRコード、の掲載はとても大切ではないでしょうか。

【4】ボディコピーを載せる

キャッチコピーだけでは内容は伝わりづらい

「キャッチコピー」はほとんどの方が聞いたことのある言葉で、チラシで言う所のタイトルの次くらいに大きな文字で書かれた訴求効果を高める1〜2行くらいのコピーです。
「ボディコピー」はキャッチコピーのように1〜2行ではなく、キャッチコピーより小さい文字でより詳しく書かれた数行の文章です。チラシのご依頼がある場合、キャッチコピーについて掲載されることは多いのですがボディコピーまで掲載される方は半分くらいになって来ます。キャッチコピーはチラシを手に取った人に興味を持ってもらうため、少しインパクトのある言葉を使ったり聴き心地の良い言葉で印象に残すような役割を持ちます。しかしそれだけではコンサートについての具体的な内容は少々分かりづらいものなりますので、それを補うためにボディコピーで詳しく説明をしてあげることが必要です。

ボディコピーを書くコツ

なぜキャッチコピーに比べてボディコピーは疎かになりがちかといえば、長い文量で自身の演奏会を客観的に書くことが難しいからではないでしょうか。短いキャッチコピーでさえ考えるのに時間を要するのにそれをもっと長く、なおかつポイントを押さえて明記することが得意な人の方が稀です。文章を書くことが苦手な方は、プロフィールを多少アレンジしてしまうという手もあります。例えば

●才からピアノを弾き、今まで(受賞歴)や(受賞歴)などの数々の賞を受賞して来た(演奏者名)による、ピアノリサイタルが開催されます。この季節にふさわしい(楽曲名)や(楽曲名)など幅広いレパートリーによる温かみのある演奏を、響きの良い(会場名)ホールで是非お楽しみください。

などどうでしょう。既成事実を並び替えて説明しているだけですが、何もないよりもコンサートの内容が理解できるかと思います。前述したアクセス・地図情報情報と同じく、ボディーコピーによる詳しい説明は、チラシを手にしたお客さん自身が会場にいるイメージを膨らませてくれますのでチケット購入へのハードルがグッと下がる補足となることでしょう。

【5】メールアドレスを載せる

気軽さと時間を問わない窓口

これは実勢している人は多いと思いますが、中にはお問い合わせについて電話番号しか載せていないというケースも見受けられます。一昔前は、チラシを見て疑問点などがあればとりあえず電話して聞いてみる、ということがありましたが、今は電話するよりもメールで問い合わせるという方がとても多いです。直接話すよりも気軽であること、朝だろうが夜だろうが時間に関係なく問い合わせることができる利便性からでしょう。

個人で演奏会を企画している方は特に重要

個人で演奏会を企画している方は、お問い合わせ先として個人の電話番号などを掲載している方もおられます。それは全く問題ありませんが、いつ電話がかかってくるかも分かりませんし、すぐに出られるとも限りません。問い合わせしたのに電話に出なかったというのはお客さんからしたらあまり良い印象とはならないでしょう。それであれば、いっそお問い合わせ先をメールアドレスだけにしてしまった方が良いでしょう。今はGoogleが提供するGメールなど無料ですぐに取得できますので、今後のことも考えてお問い合わせメールアドレスを作成することをお勧めします。

【6】まとめ

集客への最後のひと押しはお客さんへの心配り

以上、「演奏会の集客率を少しでも上げるためチラシに載せるべき5つの情報」いかがでしたか。なんだ、当たり前のことばかりじゃないか。と思われる方は多いかと思いますが、これらの情報全てを掲載されているチラシは実は多くなく、どれか一つが欠けていたりすることが多く見受けられます。もちろん集客に繋げるようなチラシの制作というのは「コンサートチラシのデザインで注意すべき7項目」で書いたような要因や、チラシ自体のデザインによる部分もとても大きいですが、それを前提に今回の記事で取り上げたようなことを実践していくことは微力ながらも集客率の向上につながるかと思います。
「自分がお客さんだったら会場で観て見たい」と思えるようなチラシ、そしてそう感じた人が足を運びやすくなるような心配りこそが集客につながるのではないでしょうか?ぜひ参考までに実践していただけたら幸いです。以上、コンサートチラシ・ラボの記事をお読みいただきありがとうございました。

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